そもそも、アルコールが花粉症を悪化させるみたい。
1.アルコールはヒスタミンを増やす
アルコールを飲むと肝臓で代謝され、アセトアルデヒドが作られます。アセトアルデヒドは人の体にとっては毒になるので、頭痛や吐き気、二日酔いの症状などが起こる。
アセトアルデヒドは、アレルギーの元となるヒスタミンを作る肥満細胞を刺激するので、ヒスタミンができやすくなったり、ヒスタミンの量を増やす働きをするので、花粉症にかかりやすく、症状を悪化させてしまう。
2.アルコールは交感神経の働きを乱す
アルコールは、少量であれば交感神経の働きを緩め、副交感神経の働きを優位にするので、リラックス効果や筋肉の緊張などを解きほぐす良い働きをしますが、多量に飲むと交感神経の働きを強めて、血管を収縮させるように働きます。交感神経が優位になり血管が収縮すると、粘膜が腫れて鼻や喉を刺激するので、鼻づまりやくしゃみ、目の充血などの症状が起こりやすくなります。元々アレルギー症状がある場合には、症状が悪化することになります。
また花粉症の人は、もともと自律神経の感覚が鈍くなっていたり、その反対に過敏になっていることがあるので、量が少ないからといって油断はできません。
3.アルコールは粘膜を乾燥させる
アルコールには利尿作用があるので、飲んだお酒の水分以上に、排泄する水分の方が多くなります。そのため、体は軽度の脱水症状を起こして、肌や粘膜が乾燥することになります。
鼻の粘膜が乾燥すれば、鼻水や鼻づまりを起こしやすくなるということです。
4.アルコールは体を冷やす
ビールのような冷たいアルコールは、胃腸を冷やし血流が悪くなるので、消化機能が衰えたり、全身の血流が悪くなるので特に免疫機能が低下し、花粉症が悪化することにつながります。
花粉症の季節は、冬から春先にかけての気温が低い季節にあたるため、熱燗やお湯割りのようなお酒を飲むと、一時的には体が温まりますが、利尿作用で熱が奪われ、結局は体を冷やすことになるのです。
5.肝臓の働きが弱くなる
肝臓の働きが悪くなると、体の免疫システムが正常に機能しなくなり、花粉症の症状が悪化します。肝臓は免疫機能に影響を与えるため、お酒によって肝臓の働きが弱くなると、花粉症が悪化しやすくなるのです。