癌になったからこそ感じることがいくつもある

    今、歩行器を使って病院内を歩くことが出来ます。

    いくつかある手術縫合箇所でも腹部が一番大きく40cm超なので、その糸がパックリしないように少し腰を曲げて歩いています。

    ずっと寝たきりだったにもかかわらず、登山をやってるせいか、初歩行器から結構順調に歩行できています。

     

    ようやく声がまともに出るようになった今週あたまから、友人や会員さん、仕事仲間、山仲間たちが毎日、お見舞いに訪れてくれます。

    少し歩けるようになったので、大きな談話室へも行けるようになりました。

    昨日、ひょっこり訪れてくれた今月入会予定さんからいただいたケーキ。美味しかったです。

    お仕事仲間のKさんからいただいた鮮やかなお花。私のイメージでのカラーチョイスとおっしゃってくれていて、嬉しいです。

    毎日、お花が増えていき、ベッドの周りがお花で囲まれています。とても華やかで、眠るときも朝起きた時もほんのりとした花の香りにとても癒されています。

    スタッフYちゃんと山仲間Hちゃんにいただいたオレンジのお花。可愛いメッセージカードがついていまいた。

    常日頃、ブランセルのYちゃんはパキパキ仕事をこなすとてもしっかり者なので、私もこうして悠長に入院できているわけです。逆に、Yちゃんが風邪ひかないように心配ですが、お花を届けてくれて、お顔も見れて安心しました。スタッフに恵まれていることに感謝です(涙)

    もちろん、会社では一番最初に病気と手術のことを告げたのはYちゃんにでした。病気とは無縁そうな私が大病となってしまったので、彼女も驚いていました。

    ブログ等ではまだ少し躊躇していて病名を記してなかったので、お見舞いに訪れるみんなが恐るおそる病名を聞いてくるのを申し訳なく思っております。すみません。

    私の病気は癌です。

    近年、医療の発展とともに「癌=死」ではないものの、みんなやはり、癌と告げるとビックリさせてしまうので戸惑っていた部分があります。

    戸惑っていた部分には、主部分の癌が7.5cm超の大きなものだったこと、他に転移箇所があったこと、癌レベルが高かったこと、手術が難しかったこと、年末年始でおめでたい気分を壊すのが申し訳なかったこと等です。

    そして、こうしてお見舞いに来ていただいた方やブログで癌告白をすることは、みんなをびっくりさせるでしょうし、会員さんを不安にさせてしまうことは大変に申し訳なく思っています。

    ただ、私自身は、癌宣告前よりも、日々、どんどん精神が向上している気分です。もっと、前向きにポジティブに生きていこうという気分でいっぱいです。

    それは、周囲の人のチカラが大きいです。

    家族、友人、仲間、そして、パートナー。それと、普段は私が心配しているブランセルの会員さんたちがとても心配してくれていること。心から感謝しています。

     

    手術後、声も出ず、体の痛み、しびれ、動くことも出来ず、隔離された部屋の中でただ不安でした。
    ICUを出てから、家族の顔を見て、声が聴けてとても安心しました。

    癌になってしまったことは事実なのだし、しょうがない。でも、癌になったことでこんなに人の気持ちやチカラのありがたさを心底感じています。

    そして、癌になって、普段普通に歩ける、動ける、食べれる、ただ当たり前のことがどれほど幸せな事かわかりました。

    つらい、痛い、苦しいといったことを口にするのは簡単です。けれども、そればかりだと、不安や不満といったことも並行してしまいます。

    不平不満は、自分の努力や行動が足りないことに気付いていないときに出ることがほとんどです。

    不安や不満を解消するには、自分で動く、やる、行動するしかないのです。そして、それが一番確実です。自分の体がもっと動くように、もっと頑張らなきゃ、もっと努力しなきゃ。

    もっと、感謝する心を忘れないようにしなきゃ!自分でやれることは精一杯やっておこう!と、人生の元旦を感じています。

     

    今週無事に退院できるように、しっかり食べて、リハビリも頑張ります!

    退院して、会員さんとワイワイ飲んだり、仲間と山へ登ったり、美味しいものを食べたり。したいこと満載です!


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